FUN-GOOD BLOG
Let's have fun dog training !!
犬学

知っているだけでも大違い!『3つのF』って知ってますか!?

3つのFアイキャッチ

以前の記事で、犬達はボディーランゲージでコミュニケーションを取っていると紹介しました。

今回は、犬のボディーランゲージの中でも、とても大切な『3つのF』を紹介したいと思います

平和主義な犬達

ボディーランゲージの中には、友好的なものや威嚇的なものなど様々なものがあります。

本来、犬達は平和主義者なので、争いを起こすことは好きではありません。

犬のボディーランゲージは『Calming signals』とも言われ、「Calm」は「静かな・落ち付く」などの意味があります。

犬達は、他犬と直接挨拶する前の段階で、様々なボディーランゲージを使ってコミュニケーションを取っています。

そうする事で、近づいて挨拶が出来るのか自分に対して敵意があるのかなどが、早い段階で分かり、争い事が回避できるのです。

ですが、争い事や危険を回避する為のボディーランゲージを出したとしても回避が出来ない場合は、犬達は自分を守る為に攻撃行動に出なくてはいけません。

犬達は、攻撃をするか逃げるかを判断する為の数秒間に、細かいサインを出しています。

3つのFとは?

『3つのF』とは、犬達が危険を感じ、その危険を回避する為のサインになります。

【3つのF】
①固まる(Freeze)
②逃げる(Flight)
③戦う (Fight)
※落ち着きが無くなる(Fidget)が含まれて『4つのF』という場合もあります。

基本的には、犬達は平和主義なので危険に感じたモノを避けたり、争い事が起きない様に振舞います。

ですが、危険を感じるモノから逃げられない場合、犬達は体の動きを止めて固まります(Freeze)。

固まっている間に、犬達は逃げるか戦うか(攻撃するか)を判断しますが、その時間は数秒間の場合もあれば、一瞬の場合もあります。

固まっている時に、危険が回避できると思えば、犬達は即座に逃げる(Flight)でしょう。

ですが、戦わなければその状況を回避できないと思えば、最終手段である攻撃行動(Fight)に移るはずです。

そして、過去の経験の中で攻撃行動の経験が多ければ多いほど攻撃行動の頻度はどんどん高くなります。

そして、犬達は危険を感じた場合、固まる時間はほとんど無く一瞬で攻撃行動に移るようになります💦

実体験

レッスンを行っていると、当然ですが色々な仔に会います。
中には、他人が苦手な仔や一定の条件を満たすと攻撃行動が出る仔もいるんです。

特に初めて会う仔達は、どのような状況で『3つのF』が出るのか分かりませんし、出させない様に注意が必要です

僕の動きや目線、僕との距離、飼い主さんの動き、一定の条件など、きっかけは本当に様々です。

勿論ですが、飼い主さんから事前にその仔の情報は聞いておきます。
ですが、飼い主さん自身も気付いていなかったり「聞いてる情報と違う~😭」なんて事もあるんです。

僕の動きや目線がきっかけで、犬が固まった時は僕も一緒に固まってしまいますw

というか、犬達が固まった時は凄い空気感になるので安易に動けないんです。
(空気が凍る様な感じになるんです・・・🥶)

もし、犬のサインに気が付かず動いたり目線を合せれば攻撃行動を誘発させてしまうかも知れません(攻撃行動なんて、絶っ対に出させたくありません😭)

その仔は、危険を感じて必死に自分を守ろうとしているだけなんですけどね・・・

まとめ

いかがでしたか

犬達は、本当に沢山のボディーランゲージを使って、自分たちの事を表現しています。

今回紹介した『3つのF』は、犬達の代表的なサインになります。
その中でも攻撃行動(Fight)は、犬達が「もう無理~」となってしまった時の最後の手段です。

自分の犬にも、周りの犬達にも、そんな最後の手段なんて出させたくありませんよね

そして、その前段階の固まる(Freeze)や逃げる(Flight)というサインにも、いち早く気付いてあげる為にも、普段から犬達と一緒の時間を楽しく過ごして、関係性を深めていきたいですね(^^)