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トレーニング

【パピーからシニアまで!】楽しくトリック練習をしてみよう!(スピン編)Part1

スピン1アイキャッチ

僕は、レッスンの中で必ずと言っていいほど飼い主さんにトリック(一発芸)を練習してもらっています。

「え?困っている事だけを治したいんだけど・・・。」と思うかも知れませんが・・・

勿論ですが、飼い主さんの困っている事はトレーニングしていきます。

ですが、トリックやデイリーケアの練習なども一緒に練習していくんです。

理由は色々とありますが、毎回同じ練習をしていると飽きませんか?犬だって「また~?」って思っちゃうんですよね。

そして『困っている事を直す』為には飼い主さんやご家族との関係性の改善は必須条件なんです

関係性の改善の為にも、楽しく出来るトリックや困っている事とは関係ないトレーニングも必要なんですよ。

という事で今回は『スピン』のトレーニング方法を紹介したいと思います

スピンって何?

そもそも『スピン』のトリックが、どんなものかと言うと・・・

飼い主さんの目の前で犬が右回り(or左回り)に一周回るトリックをスピンと呼んでいます。

そして最終的には、飼い主さんの号令(声符)やサイン(視符)で出来る様に教えていきます。

(サインは、飼い主さんの手や体の動きを使った合図の事を言います)

ブログではイメージしやすい様にスピンと書いていますが、号令は「回って」「ターン」「twist」など、飼い主さんの好きな号令でOKです。

ちなみに、善は右回りが「スピン」・左回りが「ターン」と教えています。

スピン②スピン⑫

では、実際に練習していきましょう

マグネットを使って回ってみよう

以前にブログで紹介した『マグネット』を使って、犬を一周回れる様に教えていきます。

【ステップ①】マグネットで回ってみよう!!

まずは、しっかりとマグネットをした状態で、飼い主さんの目の前で右回り・左回りの両方を練習してみて下さい。

その仔によって右回り・左回りで、得意・不得意があると思います。

得意な回り方ばかり練習してしまうと体のバランスが悪くなってしまうので、バランス良く両方回れる様に練習していきましょう

中には、飼い主さんの手が頭の上に来る時や飼い主さんが覆いかぶさる時に怖がってしまう仔がいます。

そんな時は、ゆっくり慎重にマグネットをしてあげて下さいね

スピン⑪

上手に回すポイントは、マグネットでゆっくり大きく誘導をする事です

中型犬や大型犬の仔の場合は、特に意識してゆっくり大きく動かしてあげて下さい。

スピン⑦

回し方が小さかったり、マグネットの手が早過ぎると、首だけグルグル回ってしまいます。

スピン⑥

また、回し始める時は犬が座っている姿勢よりも、四肢で立っている姿勢で始めてあげるとスムーズに動き出すことが出来ます。

スピン⑧

ゆっくり大きく回して犬が一周出来たら、褒めてあげて手に持っているオヤツを与えてあげて下さい。

回る事が出来たことに対して報酬を与えたいので、オスワリやフセなどはさせずに一回転出来たら、褒めてオヤツを与えてあげましょう♬

まずは、マグネットで誘導しながらスムーズに回れる事が目標になります。

【ステップ②】手を追いかけて、早く回ってみよう!

スムーズに回れるようになってきたら、少しだけマグネットをしていた手を早く動かしてみましょう

イメージは、飼い主さんの手を追いかけて回るような感じです。

早過ぎてしまうと、犬も付いていけず失敗してしまうので慌てず練習してみて下さいね

スピン①

【ステップ③】反対の手からオヤツをあげよう!

手を回すスピードが少し早くても犬が一周回ってくれる様になってきたら、飼い主さんは両手にオヤツを持って準備します。

今度は、今までと同じ様に犬を一周回したら反対の手をスッと出して、反対の手からオヤツを与えましょう

スピン⑩スピン⑨

スムーズに出来るようになったら、次は、今までオヤツを持っていた手を空っぽにした状態で同じ様に回してみましょう。

今までと同じ様に、まるでオヤツを持っているかの様に手はグーのままで回す事がポイントです

空っぽの手でも犬が一周回る事が出来たら、褒めて反対の手からオヤツをあげましょう~

空っぽの手でも上手に回れる様に、何度か練習をしてみて下さい。

反対の手からオヤツを与える事で『将来的にオヤツが無くても一周回れる』『回す手をサイン(視符)に変えていける』事に繋がります✨

「空っぽの手だと上手に回れない・・・」そんな時は

回す方の手にオヤツを持ったり、待たなかったりしながら徐々にオヤツを持たなくても回れるように練習してみましょう。

【ステップ④】飼い主さんの背筋も伸ばそう!

空っぽの手でも回れるようになってきたら、少しずつ回す手を犬から上の方に離していきます。

スピン③スピン④スピン⑤

最終的にサインや号令に変えていく為には、飼い主さんの背筋を伸ばすことも大切になります。

少しずつ飼い主さんが背筋を伸ばしても、出来る様に練習していきましょう

また、小型犬でも大型犬でも、飼い主さんの背筋が伸びていると、カッコよく見えるんですよ。

【スピンのまとめ】

①マグネットで回ってみよう
②手を追いかけて、早く回ってみよう
③反対の手からオヤツをあげよう
④飼い主さんの背筋を伸ばそう

まとめ:お互いが楽しめるコミュニケーションツールに

いかがでしたか

トリックは、飼い主さんと犬がお互いに楽しめる共通のコミュニケーションツールになります。

スピンは、簡単なトリックになるのでパピーやシニアの仔も楽しみながら練習してみて下さい

犬もきっと楽しんで練習してくれると思いますが、休憩も大切になるので、やり過ぎには要注意ですよ~!!