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犬学

『犬の上手な叱り方』を知りたい飼い主さんに知ってほしい事 Part1

叱り方アイキャッチ

皆さん犬と生活をしていて

「ちゃんと叱っているんだけど、ちっとも良くならない・・・」

「上手な叱り方って、どうやるんだろう?」

なんて、思ったことはありませんか

僕もレッスンやしつけ相談の時に、上記の様な質問をよく聞きます。

ということで、今回は『犬の上手な叱り方とは?』について紹介したいと思います

そもそも・・・

そもそも、『叱られる事』で人間や犬が、どんな風に学習していくのかを解説していきます。

動物は、嫌な事(痛み・不快感・恐怖etc)が起きた時、その直前の行動が減ったり、直前の行動をしなくなったりします。

叱り方①

行動学では、この嫌な事を嫌悪刺激(罰)と言います。

また、自分自身に嫌悪刺激(罰)が起きて、その直前の行動が減少や消滅した場合を『正の弱化』と言います。(まぁ・・・痛い思いしたら、二度とやらないよねってことですw)

【例】
・授業中に居眠りをする → 廊下に立たされる → 授業中に寝ない様にする

・ゴミ箱を漁る → ゴミ箱ごと倒れて怖い思いをする → ゴミ箱を漁らなくなる

本来、動物の行動は上記の様に単純ではありません(^^;)

皆さんも今まで生きてきた中で、叱られた経験は必ず一回はあると思います。

叱られる事って、皆さんも嫌ですよね

僕達も叱られる事で、怖い思いをしたり、嫌な思いをするので「〇〇は繰り返さない様にしよう」と思うわけです。

ただし、僕達人間は叱られる時は『何故してはいけないのか?』と言葉で説明をされます。

犬達には、日本語も英語も伝わらないので、言葉で説明する事は100%無理です。

では、犬達にはどのように罰を与えて、物事を覚えさせていけばいいのでしょうか

犬の疑問

上手な叱り方のポイント

犬達に叱って物事を覚えさせていく為には、いくつかのポイントがあります。

「私は、どうしても犬を叱りつけて(罰を使って)しつけをしていきたいんだという飼い主さんは、罰を効果的に使ってトレーニングを行う為に以下の事に気を付けなくてはいけません

タイミングが命

犬の行った行動と罰を関連付ける為には、犬の行動の直後0.5~1秒以内に罰を与えなくてはいけません。

例えば、犬に吠える事を止めさせたい場合、犬が2~3回吠えてから罰を与えては、タイミングが遅過ぎます

犬が吠えようと口を開け始めた時、あるいは吠えた瞬間には飼い主さんが罰を与えなければいけません。

罰は100%

罰を効果的に使う為には、犬の行動に対して100%罰を与えなくてはいけません。

「前回は罰があったけど、今回は罰が無かった」だと行動と罰が関連付きにくく、学習に繋がりません。

また、犬にとって罰が無い事は、とても嬉しい事(報酬)になります。
時々出てくる嬉しい事(報酬)は、ギャンブル性が増し、逆にその行動を増幅させてしまうんです

たまに大当たりが出るからこそ、人はギャンブルにハマってしまいます。
犬も「今回は、当たるかも(罰が無いかも)!?」と思うので、より困った行動を繰り返してしまうんです。

ギャンブルの様にならない為に、行動に対して常に目を光らせ、100%罰を与える事が必要になります。

叱り方③

強さ

罰を使ってトレーニングを行う場合、罰の強さは適切な強さで、常に一定でなければいけません。

罰の強さが不十分だった場合、犬の記憶に残りづらく、行動と罰を関連付けることが難しくなります。(犬が吠えた後に「もぅ~コラコラ」だと全く伝わりませんよね)

逆に、罰の強さが過剰だった場合、犬はその罰に対して恐怖反応を示す場合があります。

恐怖反応が出てしまった場合、犬はトレーニングを行う余裕は無くなり、行動と罰を関連付ける事が出来なくなってしまいます。

僕達動物が学習をする為には、ある程度、おちついて冷静でなければ学習には繋がらないんです。
(超絶怖いお化け屋敷で、落ち着いて勉強なんて出来ませんよね😱)

また、罰の強さは非常に難しく、一歩間違えると犬を深く傷つけてしまい、只々痛めつけるだけになってしまいます。
(リードを強く引っ張った事で、頸椎損傷や気管虚脱になってしまう可能性もあります💦)

叱り方②

 

まとめると・・・

『0.5~1秒以内に』
『100%で』
『常に一定の強さで』

上記の3つの条件を満たしつつ、罰を使って、物事を覚えさせていく必要があります。

 

ん~・・・
難しくないですか( ̄^ ̄;)??

 

『0.5~1秒以内に』『100%で』『常に一定の強さで』なんて、人間技じゃないですよね

皆さんには出来ますか
到底僕には出来ません💦💦

まとめ

いかがでしたか
『上手な叱り方』と題して今回は紹介をしたが、実は皆さんには『叱って教える』事は、とっても難しい事なんだと知ってほしかったんです

僕自身も今回の記事を書くにあたって色々と『罰を与える事・使う事』について資料を見てみたんですが、改めて『罰を与える事・使う事』というのは難しいんだなぁと思いました。

勿論、今でも罰を使ったトレーニングを行っているトレーナーさんもいます。

ですが、きっとそのトレーナーさん達は、豊富な知識と凄まじい経験値の元で犬達をトレーニングされているんだろうと思います。

ですが、罰に対しての知識や罰の使い方などを勉強せずトレーナーさん達のやっている事を見様見真似で犬達にしてしまうのは、とても危険な行為だと思いですし下手をすると虐待になってしまいます。

もし、犬のトレーニングをしたい!と思ってくださっているのなら、是非お近くのしつけ方教室に犬と一緒に通ってほしいと思います。

しつけ方教室に通って犬だけではなく飼い主さんも犬の事やトレーニングの事を勉強するのも楽しいですよ

最初からしつけ方教室に通うのがハードルが高いという方は、是非コメントを送ってください。

ココナラさんでも、しつけ相談を行っていますので、もしご興味があればご連絡ください↓↓

ご連絡お待ちしておりま~す(^^)